石井佳穂 (いしいかほ)
立教大学4年 大学に通いながら、フリーランスとしても活動中。もともと、子どもが好きなことから大学時代は、子ども向けの活動に注力していたが、活動をしていく中で、子どもの問題を解決するためには、親へのアプローチが不可欠だと知り、子育て支援に関心を持つ。親が将来、経済的にも精神的にも豊かに生活できていることが子どもが安心して育てる環境だと考え、「生きがい」を見つけ、「経営力」を身につけられる団体、女子学生団体トキメク商品開発企画部を立ち上げ。女子大生が生き生きとした人生を送れるように教育中。
ー子どもが好き。それだけでは、子どもを助けられない。私が女子学生団体「トキメク商品開発企画部」を立ち上げる前の話ー
元々、子どもが大好きで、特に、子どもの笑顔を見るのがすごく好きでした。電車とかに乗っていたら、子どもが楽しそうにしている光景をたまに見ませんか?
私は、そのような光景を見ると、自然とニヤけていて、気づいたらずっと見ているような人でした。
ただ、
世の中、笑っている子どもだけではないんですよね。。
私がこれに気づいたのは、大学2年生の時です。授業で、”児童労働”という海外の子どもの問題を学びました。小さい時から、劣悪な環境で働かされ、親と離れ離れになってしまう。それだけでなく、労働力として大人の間で売られ、よくわからないところでひたすら酷使される。そんなことが平気で行われているのです。
私は、この問題を知った時、強くこう思いました。
「理不尽な環境に置かれている子どものために働きたい。」
生まれて初めてやりたいことができた私は、ひたすらこれができる職業を調べました。
そこで出てきたのは、
・NPO
・国連
だけでした。
国際協力を仕事にしたい!と思った人は一度はぶつかったことがある壁だと思うのですが、 実際、仕事にすると考えた時に、選択肢が少なすぎて、どう仕事にしたら良いかわからない…ということなんですよね。
自分の進むべき道がわからず、ひたすら調べていたある日、私はある人と出会いました。その方は、すでに社会起業をしている方で、国際協力を仕事にしたい大学生のキャリア支援を行なっていました。ここではAさんとしておきましょう。
Aさんに実際にその時の悩みを話しました。
「理不尽な環境にいる子どもの支援がしたいんですけど、調べたらNPOで働くか、国連に入るかで迷っていて、でもこのどちらもなんかしっくりこなくて、、、」
と話した時に、Aさんが私にお話してくれたことを今でも覚えています。
Aさん「国際協力をするときに1番やっちゃいけないことって何だと思う?」
私「うーん、支援する人の気持ちを無視することですかね、、??」
Aさん「それも正解だね。常に、その人たちが何を求めているか考えながら支援はしていく必要がある。だけどね、1番国際協力の現場でやっちゃいけないことは、支援を途中で止めることなんだよね。」
私「なるほど、確かに、一度始めた支援を途中で止めることって1番迷惑ですね。。」
Aさん「そうなの。だから支援活動は、継続的に行うことが求められていて、そのためには経営が必要なんだよね。」
そのお話を聞いて、私はすごく納得感を得たのを覚えています。やりたいことをやるには、何でもお金がかかりますよね。さらにそれを継続してやるとなると、継続的にお金を用意できなければ、活動は成り立ちません。それを可能にするのが経営なんです。
経営とは、利益を出し続けることなのですが、それは資本主義社会で価値と価値の交換を行うことによって、成り立ちます。つまり、自分で価値をつくり、利益を出し続ける仕組みができれば、自分のやりたいことが体現できるというわけです。
それを理解してから、私は、経営者になろうと心に決めました。
大学時代は、しっかりと経営を学び、将来経営を使って、自分のやりたいことを体現できる人になろうと。
やりたいことをやるために経営を学ぶ重要性を理解しているからこそ、この団体を立ち上げ、女子大生にも経営を教えています。